鶴見医師に聞く「忘年会シーズンの最強ルール【飲み会の翌朝は"朝断食"で体内リセット】 」
こんにちは。
今年もいよいよ、忘年会シーズンの足音が聞こえてくる12月になりました。
「まあ、年に一度だから」「今日くらいいいか」と、暴飲暴食や飲みすぎ・食べすぎが続きやすい時期です。
しかし、この時期に無理をしてしまうと、年末年始を"なんとなく不調"のまま過ごすことになります。
今日は、私が日頃からお伝えしている「鶴見式・冬のセルフケア」、とくに
「飲み会の翌朝は抜く(朝は断食)」
という基本について、あらためて整理してお話しします。
暴飲暴食が「免疫低下」を招く理由
なぜ、飲みすぎ・食べすぎで風邪をひきやすくなるのでしょうか。
ポイントは胃腸・肝臓・腸内環境・酵素の4つです。
① 胃腸に食べ物を詰め込みすぎる
大量の食べ物を処理するために、血液も酵素も"消化"に総動員されます。
本来は細胞の修復・解毒・免疫に回るはずのエネルギーが、胃腸に奪われてしまうのです。
② アルコールで肝臓がフル稼働
肝臓はアルコール解毒を最優先します。
その間、老廃物や化学物質の処理、脂肪代謝などは後回しになり、「年末疲れ」「だるさ」「むくみ」として現れます。
③ 腸内環境の悪化
揚げ物・肉・砂糖の多い外食や、夜遅い食事が続くと悪玉菌が増えやすくなります。
腸は免疫の要ですから、腸内環境の乱れ=免疫低下と考えてよいでしょう。
ここにさらに「翌朝のドカ食い」が重なると、本来排泄・解毒にあてたい朝の時間が消化に取られてしまいます。
だからこそ「翌朝を抜く」ことは理にかなっているのです。
忘年会"前後24時間"の過ごし方 ― とくに「翌朝断食」が大切
忘年会そのものを、全部断る必要はありません。
私が患者さんにお勧めしているのは、前後24時間のセルフケアです。
■ 前日
・揚げ物・甘いお菓子・アルコールは控えめに
・野菜たっぷりの味噌汁、サラダ、発酵食品(納豆・漬物など)で腸内環境を整える
■ 当日
・一口目は「野菜・サラダ・温かいスープ」から(いきなりビールで胃腸を冷やさない)
・「お酒1杯につき水1杯」を目安に、こまめに水を挟む
・締めのラーメン・スイーツは「毎回」ではなく「特別な日だけ」にする
■ 翌日:ここが一番大事 ― 飲み会の翌朝は抜く
・原則として、翌朝は固形物を入れない(=朝は断食)
・水・白湯・ハーブティー
・必要なら酵素ドリンクや、フレッシュな野菜・果物のジュース
・昼からは、具の少ない味噌汁・野菜スープ・生野菜や果物など"軽いもの"で再スタート
人間の体は、夜〜朝にかけて「解毒・排泄モード」になります。
ここに食べ物を入れると、せっかくの解毒タイムが消化に奪われてしまいます。
だからこそ「飲み会の翌朝は抜く」ことが最も効率のよいデトックスであり、肝臓・胃腸の最大の休養になるのです。
冬の「鶴見式・腸活」と酵素栄養
そのうえで、日中は腸活と酵素栄養を意識します。
・毎食、「野菜・海藻・きのこ・雑穀」などの食物繊維を意識する
・味噌、納豆、ぬか漬け、キムチなどの発酵食品を一品は入れる
・サラダやフルーツなど"生"で食べられるものを少しでも加える(酵素補給)
こうした積み重ねが、
「飲み会が続いても、なぜか風邪をひきにくい」
「年末になっても、どっと疲れない」
という差となって表れてきます。
「やりすぎない」からこそ続くセルフケア
健康情報を見ると、「あれもダメ、これもダメ」と窮屈に感じるかもしれません。
私がいつもお伝えしているのは、
"完璧を目指さず、できることを積み重ねましょう"ということです。
・忘年会の翌朝だけは朝食を抜く(朝は断食)
・一口目だけは温かいもの・野菜から始める
・毎日一品だけ発酵食品を足す
この程度でも、胃腸ケア・肝臓ケア・免疫力アップに、確実につながっていきます。
今年の忘年会シーズンは、「楽しみながら、自分の身体も守る」ことを意識してみてください。
とくに"飲み会の翌朝は食べない"というシンプルなルールを一つ徹底するだけでも、体調は大きく変わります。
みなさまの冬の体調管理と体内リセットのヒントになれば幸いです







