診療について

HSP(ヒートショックプロテイン)療法

HSP(ヒートショックプロテイン)自体には、細菌やウイルスを排除する作用はありませんが、他の免疫細胞の免疫力を増強する作用があるため、結果的には細菌やウイルス等を排除しています。

ホルミシスを取り入れた
HSP(ヒートショックプロテイン)療法

私たちは日ごろ、さまざまな病気や、ストレス障害(ストレス潰瘍、腎不全、肝不全、放射線障害、舌やけど、疲労、筋肉痛など)を経験します。その原因の根本は、細胞の中にあるタンパク質の障害から起こります。このタンパク質の障害を修復してくれるのが、「HSP(ヒートショックプロテイン)」なのです。
HSPは、どんなタンパクでも、そのタンパクの障害部位を見つけて修復し、正常なタンパクにしてくれます。ですから、広い範囲にわたって有効性を示し、さまざまな病気やストレス障害を軽減し治癒してくれるのです。

私たちの体は60兆個の細胞で作られており、そのほとんどの細胞はタンパク質で出来ています。熱をはじめさまざまなストレスを受けると、細胞のタンパク質が障害を受けます。ストレスで傷害されたタンパクを、細胞はみずからHSPをつくって、ストレスで障害を受けたタンパクをもとどおりに治しています。

HSP(ヒートショックプロテイン)療法

HSPは、熱ストレスだけではなく、どんなストレスでも作られるので別名「ストレス・タンパク」ともいいます。ストレス・タンパクという名前を聞くと、体にとって悪い事態が起こったように思う方もいるかもしれませんが、私たちの体を守る仕組みの一つと考えてください。

HSPの免疫増強作用

白血球の増加

HSPの直接作用と言うより、当クリニックのホルミシス療法の温熱効果で白血球は増加します。白血球には、好中球(侵入した細菌を殺す)、好酸球、好塩基球、単球(血管から外に出るとマクロファージと呼ばれる)、リンパ球(Bリンパ球:抗体を作る役割、Tリンパ球:胸腺で分化し細胞を殺す役割)の5種類があります。病院では、細菌感染等の心配から、好中球の増減が重要視されますが、がん治療には、がん細胞を殺すリンパ球が重要です。

リンパ球の増加

ホルミシス療法の温熱効果で、白血球全体も増えますが、がん治療に重要なリンパ球も増加します。リンパ球の中でも、がん治療では、細胞を殺す、細胞傷害性Tリンパ球(キラーT細胞)が重要です。
 
 
 
 
 
 

NK細胞活性の増強、NK細胞数の増加

NK細胞は、がん細胞のみならず、様々な病原体や異物を貪食して死滅させます。このNK細胞の活性もHSPが存在することにより活性が増強します。NK細胞の表面には、HSPが結合する受容体があり、そこに結合すると、がん細胞を貪食するNK細胞活性が増強します。また、NK細胞の数も増加するとも言われています。
 

抗原提示の増強作用

がん細胞には、各がん細胞のがん抗原が細胞膜に存在します。リンパ球の中の細胞傷害性Tリンパ球(キラーT細胞)は、これらのがん抗原を認識してがん細胞を攻撃します。しかし、このがん抗原が、しっかり細胞膜上に出ていなかったり、めだたなかったりすると、キラーT細胞は気がつかないで、がん細胞は攻撃されず残ってしまいます。 この時、HSPが存在すると、がん抗原と免疫物質MHC1とHSPが一緒になって、がん抗原の提示を強力にします。キラーT細胞は、がん抗原を提示したがん細胞を見つけ攻撃して死滅させます。即ち、HSPはがんの抗原提示を増強するので、リンパ球はがん細胞を攻撃し易くなります。体を温めると、HSPが増加して、がん細胞の抗原提示が増強され、キラーT細胞に殺されやすくなると共に、キラーT細胞の活性も増強し、よりがん細胞は傷害されやすくなります。

HSPの樹状細胞活性の増強作用

樹状細胞は、抗原提示細胞として働く免疫細胞です。がん細胞等の異物をとりこみ、その特徴を認識して得た情報(抗原)をキラーTリンパ球に伝えます。 この時、HSPが存在すると、樹状細胞は、更に強力にキラーT細胞に抗原を提示します。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

HSPを増やせる入浴のコツ

HSPは傷んだ細胞を修復する働きを持つタンパク質で、免疫細胞の働きを強化したり、乳酸の発生を遅らせるなどの力も持っています。つまり、カラダにとってはとてもありがたい存在で、HSPが増えることは、「カラダを元気にする」ことにつながります。

HSPは、体温を上げることで体内で作られる量が増加します。 自宅でも簡単に入浴で増加させ、免疫力もアップさせることが可能です。 いつもの入浴にいくつかのポイントを追加するだけで効果があるので、是非実践してみてください。

普段の入浴でHSPの増やし方

まず、体温計で平熱を測ります。 HSPは、体温が38度くらいまで上げ保温することによって体内で作られますが、もともと平熱が低い人が、いきなり38度まで体温を上げるのは難しく、身体にも余計な負担がかかってしまいます。 そのため、まずは自分の平熱を把握した後に、平熱プラス1.5度アップを目標にします。

入浴前には、たっぷり水分をとるなど、脱水症等にも注意が必要です。 お湯は40~41度くらいに設定し、湯船に10分ほどつかっていると体温は1度ほど上昇します。 始めから10分というと長いので、立ったり、洗い場に出たりと休憩しながらお湯に合計10分ほど浸かってください。

慣れてきたら湯温を42度まで上げ、さらに10分入浴して頂くと体温が1.5度ほど高くなっていると思います。 入浴後の体温が気になる方は、舌下温(舌の下に体温計を入れて計測)で確認して頂くと比較的正確な体温が計測できます。

普段の入浴でHSP(ヒートショックプロテイン)の増やし方

入浴後は、温めた体温を保持することが大切です。 体を冷やしたりしないよう、タオルなどを巻いて温かくし、10~15分保温してください。冬場はすぐに体が冷えるので、保温をしっかりすることが大切です。夏場は入浴後、クーラーや扇風機にあたらずに、保温して汗を出してください。

この後、体温は自然に下がっていき、増加したHSPは1週間ほど体内に残り、その力を発揮すると言われています。 HSPのパワーがピークを迎えるのは、体内で作られてから2日後といわれているので、「元気になりたい日」から逆算してこの入浴法を試してみるのも良いかもしれません。
この入浴法を頻繁に行うと、この温度での入浴ではストレスを感じなくなってしまい、HSPが作られなくなってしまうため、週に2回程の割合で実施してください。

HSPを増やす入浴法のポイント

  • 自分の平熱から+1.5度を目安に
  • 40~42度で合計20分入浴
  • 入浴後は冷やさない、温めすぎない
  • 週に2回以上は実施しない

HSP(ヒートショックプロテイン)療法のリスクについて

体の全体および深部まで暖まることと代謝を著しく改善するという長所がありますが、
1、脱水症状並びに熱中症
2、脈が速くなったり入浴後突然立ち上がると立ち眩みなど、長時間の入浴と同じ弊害

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東京都中央区八丁堀1-7-7長井ビル4Fとなります。

  

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医療方針

西洋医学と東洋医学を統合した患者優位の「病気治し治療」に取り組んでいます。
診察に一人一人時間をかけ、徹底的に本質から治す方法(栄養指導・サプリメント指導・ホルミシス・他)にて治療を行っています。

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診療について

鶴見クリニックでは、「免疫強化」と「原因を改善」する治療を行っております。 抗ガン剤や放射線治療、薬などは副作用も懸念されるため、極力使用しません。 患者様の症状に対して、適切な処置、指導をしております。

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