鶴見医師に聞く「【秋バテ対策】夏疲れを引きずらないために」

鶴見医師に聞く「【秋バテ対策】夏疲れを引きずらないために」

こんにちは。

長かった猛暑もようやく落ち着き、朝夕の空気がひんやりと感じられる季節になりました。
夏の疲れが残ったまま秋を迎えると「秋バテ」に悩まされることがあります。
秋バテは自律神経の乱れや夏バテの影響によって起こるとされ、倦怠感・頭痛・めまい・食欲不振・便秘や下痢・冷えといった身体的な症状に加え、集中力の低下・気分の落ち込み・不眠など精神面の不調も報告されています。
この時期に「なんとなくだるい」と感じるのは、夏の疲れを引きずっているサインかもしれません。


秋バテを知る

かくいう私自身も、若い頃は夏の診療ラッシュのあと体調を崩しやすく、秋口に原因不明の倦怠感に悩まされたことがありました。
東洋医学の観点では、季節の移り変わりは「気」の流れを乱しやすく、消化器系が弱ると自律神経のバランスも崩れがちです。
だからこそ、秋の始まりには生活リズムと腸内環境を整え、夏のダメージをリセットすることが何より大切だと痛感しています。


規則正しい生活と十分な睡眠

そこで今回は、10月から始める秋バテ対策をご紹介します。
基本となるのは規則正しい生活と十分な睡眠です。
毎朝同じ時間に起きて朝日を浴び、夜はスマホやテレビを早めに切り上げ、6~8時間の睡眠を確保しましょう。


食事で内臓を温める

食事面では、旬の食材を取り入れ内臓を温めることがポイントです。
かぼちゃ・さつまいも・きのこ・山芋・さんまなど、秋の味覚にはビタミンやミネラルが豊富で疲労回復を助けます。
冷たい飲み物やアイスは控え温かいスープや味噌汁を取り入れることで胃腸の冷えを防ぎましょう。
私は秋になると、しょうが入りスムージーや季節の果物を午前中の水分補給として取り入れています。
生野菜や果物の酵素が得られるのでおすすめです。


入浴で体を整える

入浴はシャワーだけで済ませず、可能であればホルミシスの石やセラミックを入れて楽しみましょう。
ホルミシス浴ではマイナスイオンをたっぷり浴びられ、リフレッシュ効果が期待できます。
温度は38~40℃のややぬるめが最適で、ゆっくり長めに浸かるのがおすすめです。
血流が良くなり自律神経を整える一助となり、眠りの質も高まります。
就寝の2~3時間前に入浴すると体温の下降とともに自然な眠気が訪れやすくなります。


運動で血行を良くする

朝夕の涼しい時間帯に軽い運動を心がけましょう。
ウォーキング・ラジオ体操・ゆったりとしたストレッチなどで全身の筋肉を動かすと、血行が促進され、ストレスホルモンが減少し、自律神経を整える一助となります。
適度な運動は腸の蠕動運動を促すので、便秘や下痢をくり返しやすい方にも良い影響が期待できます。
無理のないリズム運動を続けることで有酸素運動となり、心肺機能や代謝アップにもつながります。


おわりに

秋は実りの季節です。私の信条は「腸の健康こそが身体の基本」。
腸内環境が整えば免疫力が高まり、季節の変化にも負けません
10月の今から生活リズム・食事・入浴・運動を見直し腸を温かく保つことで、夏の疲れを引きずらない健やかな秋を過ごしましょう。

今日から始める小さな習慣が、冬を元気に乗り切る土台になります。
健康第一で秋を楽しみましょう。

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