鶴見医師に聞く「腸管免疫力が高まると病気は治る」について

鶴見医師に聞く「腸管免疫力が高まると病気は治る」について

腸内細菌と腸管免疫の働き

腸内菌と腸管免疫は、さまざまな病気に関与していることがわかります。
その働きをざっと整理すると以下のとおりです。
・消化を助ける
・ビタミンを合成し、ホルモンを産生する
・「幸せ物質」の前駆体(セロトニン・ドーパミン)を脳に送る
・病原菌を排除する
・免疫力をつける
・腸内pH調節と蠕動運動活性化
・脂質代謝に関与し、短鎖脂肪酸を生成する
・酵素を産生する
・各種臓器機能を活性化する

便は腸内細菌・腸管免疫のバロメーター

便のニオイは、腸内の健康を知るバロメーターです。
腸内での腐敗により有害な物質が作られると、便やオナラのニオイがきつくなります。朝、便が異常に臭かったら、腸内では発酵でなく、腐敗が起こっていると判断してください。
昨日、何を食べ、何を飲んだか・・・思い当たるフシがきっとあります。それはほとんど、体によくないものを食べすぎたか、飲みすぎによるものです。そして便が臭い時は全ての病気や症状に派生します。
臭い場合は、猛毒のアンモニアが出て、それを身体が吸収して病気を起こすからです。

腸管免疫

最近では腸(小腸・大腸)は、ただの消化管ではなく大変強力な免疫の有る場ということが分かって来ました。一言で言えば小腸・大腸は「最大の免疫装置のある臓器」だったのです。

免疫の新世界

それ故、2000年を越えてから腸(小腸・大腸)のことを「免疫の新世界」などと言われるようになって来ました。特に小腸の回腸には「パイエル板」という装置があり、このパイエル板にNK細胞をはじめいくつもの免疫を上げる物質が密集しているのです。小腸の回腸にはリンパ節が集合しており、このリンパ節が免疫物質の集合している管のため小腸に70%もの免疫があると言われようになりました。

腸(小腸70%と大腸10%)だけで全身の80%もの免疫力が存在していた

70~80%もの免疫のある小腸(回腸)・大腸を活性化させるにはどうすればよいでしょうか。結論をいえば「善玉菌が多いか少ないか?」でほとんど決まります。
善玉菌が多いとき→免疫力発揮→健康
腐敗菌が多いとき→免疫力不活性→不健康

腸管免疫を作っているのは腸内善玉菌の力によります。腸内善玉菌は回腸の免疫細胞を刺激して、活性化する物質を出しているのです。

いかに腸という臓器が偉大なことか、また腸内善玉菌が多いことが健康につながるということを知っておいてほしい。

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