鶴見医師に聞く「冷え症の対策」について
冷え症の根元的改善法。
体の中には血液が流れています。
心臓の大動脈から始まって全身津々浦々に流れています。
その中を流れる主たる物は、赤血球、白血球、血小板です。
この中で、体の冷えに関係するものは赤血球です。
赤血球には、酸素と様々な栄養素がギッシリ詰まっているからです。
体温を調節するのは、赤血球が行います。
赤血球は心臓から出て、全身に流れ、組織に酸素と栄養素を送り、届け終えたら静脈血液になって心臓に戻って来ます。その時間は約1分と言う速さ。
赤血球が流れる川のようなものこそ血管です。全身を流れる血管の長さは地球二周半、つまり約2万キロメートルもあります。
この長い長い血管は、支流が無数にあるため長いのです。
赤血球は大動脈を流れたら、支流に入り、また支流に入り、どんどん狭い支流の川を流れ、最も細い支流に入ったら組織に到達し、酸素と栄養素を組織に手渡したら空になって戻ってきます。この最も狭い支流を「真毛細血管」と言います。
この、真毛細血管に赤血球が入らない場合があります。
それは、赤血球同士がくっつき、ルローになった状態で、その場合血管に赤血球が入ることができないため、冷えが起こります。
冷え症は、赤血球が真毛細血管に入らない状態が長く続いた時に起こります。
そのルローを起こす原因は4つあります。
1:動物性タンパク質食が極めて多い人。
2:砂糖や砂糖菓子を多く食べる人。
3:糖化食が多い人。
4:加熱食オンリー生活者。
生野菜、フルーツを日常的に大変多く食べ、また良い漬け物や良いキムチなどの発酵食品も多く食べる生活をすると、食べてすぐは冷えますが、時間とともに体は温まって来ます。何故なら、赤血球が全て、真毛細血管に入り、組織に酸素と栄養が行き届くからです。
冷え症の対症的な改善法。
生野菜、フルーツを食べて冷える場合、この入浴が一番効きます(ただし、熱くない温度で入ること)。
2:ホルミシスサウナに良く入ること。
3:ホルミシス効果のある布を敷いたベッドで寝ること。
4:背中にホッカイロを貼るのも良い方法。
5:電磁波0の電気毛布を敷くのも悪くありません。これにホルミシス効果のある布を敷くのは最高です。
6:足湯に長く入るのもかなり良い方法。出来たらホルミシスの出るセラミックか石を入れて。
7:冬にレッグウォーマーを着ける。また、ぶ厚い靴下を履く。
かような対症的な冷え症改善方法と、生野菜、フルーツや良い漬け物や良いキムチなどの発酵食品を良く食べる根本的方法をミックスさせ、冷え症を改善して下さい。
(*1)ホルミシスとは、微量放射線のことで、ラドン温泉やラジウム温泉などで得られる効果もホルミシスによるものです。